PowerPoint(PPT)は1枚当たり〇〇文字まで!

〇〇文字としたのは、何文字が最適なのかよく分からないからです。ですがここで言いたいのは、資料に文字を詰め込みすぎないで欲しいということです。特に日本人が作った資料にこの傾向が強いです。


集中力がかなり必要な職種のせいか、性格のせいか、はたまた両方かもしれませんが、すぐに首から肩がガチガチに凝ってしまいます。できるだけ間を空けすぎずに鍼灸院に行くようにしているのですが、それでも慢性的に凝っています。


たまに首から肩にかけてすごく痛いなと思う時があるのですが、朝起きたら痛いことが多いので、これまではただ単に寝違えたのかなと思っていたのですが、ある日痛かったので鍼灸院でそれを伝えてみたら、「眼精疲労から来る捻挫」と言われました。もう「捻挫」という言葉にびっくりです。人生で初めて捻挫と言われたし、おまけに眼精疲労で捻挫って起こるの?という驚きが大きくて。


家からのオンラインの通訳が多く、その間パソコンをずっと見つめていること、通訳案件の準備のためにパソコンの画面でPPTを凝視することが多いこと、あとは、韓国語の勉強をスマホでしていること、気晴らしにとiPadで動画を見ること、多分これら全てが重なって、眼精疲労になっていることは間違いないと思います。


でも今回の繁忙期で特に感じているのは、とにかく小さな文字でびっしりと書き込まれたPPTの資料が多くて辛いということです。逆に海外(特に欧米)のスライドはびっくりするぐらい情報がないこともあって、それもそれでどうかとは思うのですが、文字が詰まった資料と自分が作ろうとしている単語リストなどいくつかのウィンドウを開いて、調べ物をしながら見比べている、そしてそれを数十枚、数百枚分ひたすら続けると本当に目が疲れます。時々目が開かない気がしてくる時があります。


というわけで、スライドには適度にポイントを文字にして、口頭で説明する部分とのメリハリをつけて、あまりに多くの情報を1枚に詰め込もうとしないでいただきたいなと思うわけです。


通訳への準備は人ぞれぞれなのですが、私は日本語の資料をベースに、そこにパッと出てこない英語を足してハイライトをつけていく方法が多いです。(インハウスの時はどちらかというと、単語リストを別に作って資料自体にはあまり何も書き込まずという準備の仕方が多かったのですが、やはりフリーになって専門的な内容が増え、資料の枚数も多いので、単語リストを別途作ってという感じだと、ピックアップした単語の数が多すぎて、結局どこにあるのか分からないので訳せない感じになってきたので。)


専門用語がかなり多いと、そして繁忙期のように案件が多いと、準備する過程で単語や表現が全部頭に入り切らず、そうすると日本語の横に出てきにくい英語が書いていないと同通が遅れていく感じがして怖いのですよね・・・。ということで今日もパソコンとにらめっこです。


ということで、PPT1枚あたりの文字数を制限したい妄想に駆られるのです。あ、あと与えられた分数の半分の枚数が適量ですよ、皆さん!(プレゼンを作る方がそんなにこのブログを読んでいるとは思えないのに、とりあえず言ってみる。)30分で30枚を超早口で話せばいいやというスタンスの方が時々いらっしゃいますが、それだったらお金をかけてまで通訳を入れるより、もう予備資料としてあらかじめ送って読んでおいてもらってはどうでしょうね。あんまり通訳を入れる意味がないです。


私たちは超早口でももちろんベストを尽くしますが、日英は文法も語順も違いますし、もちろんただ言葉を置き換えているわけでないので、スライドにびっしり書かれた文字や、あるのに事前にもらえなかった原稿を読まれたら、もうお手上げで、聞き手に伝わっているかどうか自信を持てません。「この人たちは本当に伝えたいと思っているんだろうか?」という話を通訳者同士ですることもよくあります。「お金を払っているんだから黙って訳せばいい」と思うかもしれませんけど、なんだかもったいないですよね・・・。


なんだか愚痴っぽくなってしまいましたが、この捻挫の診断で、入浴を禁止され、師走なのに泣く泣くシャワー生活をしています。しかも数日で治ったと思ったら再発していて。もう、こうなってくると、ただただ繁忙期が終わって欲しいです。(涙)


皆様も残り少ない2023年、体調に気をつけてお過ごしくださいね!

日英同時通訳者 古賀朋子 English-Japanese Interpreter Tomoko Koga

‟天職を生きる” 日英同時通訳者 古賀朋子(Koga Tomoko)のホームページです。お気軽にお問合せください。

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