天職を生きる

最近ある通訳の仕事の準備をしていたら、資料に出てきた表現なのですが、これを見た時絶対にflatではないなとすぐに思いました。でもなんなのかよく分からない。XXの部分をそのまま書いてしまうと良くないのでそれは控えますが、同じような表現がされている場合のフラットがどんな意味の日本語なのかChat GPTに聞いてみました。(Chat GPTは曖昧検索がしやすくて、すごく便利で最近ずいぶんお世話になってます。)


その結果の3つのうち2つ目に出てきた「上下関係のない、対等な」という意味かなと思いました。これが例えば「フラットな組織」とか「フラットな関係」というような使われ方なら、Chat GPTに聞くまでもなく知っていたし、分かったと思うんですが、個人的には「え?その単語の前に来るの?」と思うような単語についていたんですよね。あ、ちなみにですが、上記のような使われ方の場合も「組織」が後ろに来るなら、そのままflatでいいと思いますが、「関係」が来るならequalとかになるのかなと思います。


ということで、改めて意味が理解できたところで、訳を考えてdemocratizedとして準備をしました。(予習をしなければ「フラット」と聞いて、democratizedには辿り着かなかっただろうなと思います。)資料に書いてある言葉を実際の会議で話すとは限らないのと、ちょっと疲労困憊だったので、会議でこれを言ったのかどうか、ちょっと記憶にないのですが、それにしてもやっぱりカタカナ語は本当に怖いです。


たまに、聞いたカタカナ語を全部そのまま、ただ英語風の発音で出している通訳者に出会ってしまうと困惑します。そここそがプロの通訳者の腕の見せ所の一つなのに。通訳者は単語を訳すのではなく、メッセージを訳すのだという話なのに。まあ、他人のことなので良いのですが。反面教師ってことで、これからも気をつけます!



この週末も相変わらずのバタバタ状態で、しかも日曜日深夜(厳密には月曜日未明)スタートの半日の仕事を引き受けていたため、その予習や他の案件の予習、そしてなんと言っても、その案件に備えての睡眠の調整で頭がいっぱいで、ブログの執筆、更新をすっかり忘れるところでした!


アメリカの東海岸で開かれているイベントで、日本時間では月曜日の午前2-6時の案件でした。日曜日にたまたま、ほぼ毎月通っているシロダーラ(アーユルヴェーダの治療)に行っていたので、そのタイミングに併せてメラトニンも飲んで、治療中1時間半ほどぐっすり寝ることができました。(普段の治療でもメラトニンを飲まなくても寝ることが多いです。)


さらに帰宅して夕食を食べた後も寝られるように、さらにメラトニンを飲んで横になりました。(太りそうな予感しかないですが)その結果自分でもびっくりなんですが、なんと8時から1時近くまで寝ることができました。さすがに起きずに寝るのは難しくて数回起きましたけど、普段から寝付きの悪い方なので、それを思えばこれ以上ないぐらい素晴らしい展開でした!


ということで1時少し前に起きた時は想像以上に元気で、初見の内容もそこそこある、そして全てのスピーカーがかなり早口な会議でしたが、夜中の対応としては合格点のパフォーマンスだったと思います。


コーヒーを飲みながら対応したので、これから次の13時の会議までにまた眠れるかは分かりませんが、2-3時間でも眠れるといいなと思います。深夜の案件は基本的にあまり引き受けないんですが、今回は引き受けて正解だったなと思っています。週の真ん中だと昼間の案件に影響が大きすぎるので難しいのですが。


では、皆様変な時間(午前6時過ぎ)ではありますがお休みなさい!





言語を勉強するのにいろんなところから、いろんな人からのインプットがあると良いと思っています。どういうことかというと、一つの教科書だけをずっと使って他のものは一切見ないとか、一人のネィティブとしか話さず他の人の話し方は一切聞かないというよりは、色々なところで見聞きして、色々な人と話した方がインプットの幅が広がるし、同じ表現を違うところで見聞きすると印象に残って記憶しやすくなるということですね。


なーんて話を今朝して来ました。少し話を戻します。Threadsがきっかけで使っているLoquというアプリがあって、アプリの使い勝手について文章でフィードバックをしたことがあったのですが、今韓国にいる旨を投稿していたら、直接会ってインタビューしたいという話になって、先程急に会って来ました。(これを書いているのは10/11土曜日です。)文章のやり取りは簡単に翻訳もできるので、韓国語で書くこともあったり、詳細をきちんと伝えたい時は日本語で書いたりしていたのですが、今回はもちろん韓国語のインタビューということでどうなるか若干心配しながら待ち合わせのカフェに行ってみると、開発をしている兄弟が到着しました。40分ぐらいの距離のところから車で来たそうです。(地名も聞いたけど案の定忘れてしまった。)


私が食べたかったものと、彼らが買ってくれたケーキを食べながら、「韓国語を勉強し始めたきっかけ、勉強を続ける理由、勉強の仕方、アプリを使うタイミング、目的、使い方、好きな点、困っている点、あったらいいなと思う機能」などの質問に答えながら1時間半ぐらい話して来ました。時々市場調査の仕事をするんですが、答える側になってみたいなぁと思っていて、今日それが叶った感じがしました。


もちろん韓国語で話しているので、ぱっと伝わらなかったり、言葉が稚拙だったりという問題はあったでしょうが、「インタビュアーが一生懸命に促さなくてもこんなに積極的に答える回答者は私が通訳していてほとんど見たことない」と思う程度には答えて来たと思います。笑。こういう自分の意見を聞かれる場面ってある意味貴重でありがたいんですよね。通訳をしている場面では一切求められないし、もっと言うと自分の主張はしてはいけないからです。


仕事をして、運動をして、勉強(Duoling)をして、インスタで3ヶ国語で日記を書いて、その後にやっとLoquをやることが多いなどど話しているうちに、「そんなに忙しいのにどうしてDuolingoを毎日、Loquも頻繁にやるのか(やれるのか)」と聞かれたんです。なんででしょうね?それって決めの問題というか、やると言ったら絶対にやるんです。自分に対してスパルタなんですよという説明をしました。(他に韓国語で同じような表現を知らなかったので)


ずーっとそんな話をしていたら、昨日彼らがインタビューした韓国人のユーザーもほぼ同じようなことを言っていたと。それを聞いてなんだか嬉しくなっちゃいました。言語を伸ばそうと思ったら、色んな方法で色々なところから、人たちから聞いて、いろんな練習をして、とにかくそれをやると決めて、コツコツ続けて伸ばしていくしかないんですよね。それができないなら、XX語を話せるようになりたいなんて言わなければ良いだけのことです。やるか、やらないか、それだけのことです。


もちろん私のように時間が自分の自由になる場合とそうでない場合で、状況はずいぶん違うと思います。それでもやれるならやれば良いし、やれないなら(とりあえず今は)諦めれば良いと思うんですよね。みんな同じように1日24時間与えられているわけなので。


これからもアメリカや日本でもインタビューをしたいということで、(もちろんプロレベルには程遠いですが)日本で韓国語があまりできない人にインタビューするようなケースがあったらお手伝いできますよ〜と言って連絡先を交換して帰って来ました。いやー楽しかったです。happytomokoというIDをよく使っているんですが、似合っていると言われて嬉しかったです。でも同時に言葉がスッと出なかったり、ニュアンスをピッタリ伝えられない瞬間がもどかしかったです。もっと上手くなりたいです。もっともっと頑張ります!



ベトナムから帰った今週は週5日のうち4日は現場の仕事が入っており、そのうちの1件は大阪出張でした。最近関西に行く機会が公私共に増えていますが、今回もベトナム旅行で一緒だったばかりの友達の家に泊めてもらいました。


旅行の疲れをひきずって体調がイマイチだったのですが、なんとか毎日を乗り切って、金曜のオンラインの仕事を終えて向かったのは、その友人宅から徒歩圏内にある月盗というご飯どころ。前から行ってみたいと思っていて、大阪にあるのは知っていたのですが、今回ふと思い出して調べてみたら、想像以上に近かったんです。


仕事が終わって急ぎのメールを終えて、とにかく早足で向かったら、行列の三番目でした。一番目は韓国からの2名、二番目はカナダ在住のインドネシア人、四番目は日本人の2名、五番目は中国からの3人組でした。その後も別の韓国人や英語スピーカーも訪れて、位置的にどうみてもローカルな場所にあるとはにわかに信じがたかったです。


並んでいる時点でそのインドネシア人とおしゃべりをしていたら、お店の人が「お姉さん、英語話せるんですか?」と。こういうふうに聞いてくるのが大阪っぽいですね。「ええ、英語の通訳をしているので」と言ったら、(両名とも1人だったのもありますが)カウンターで隣同士となりました。ということで、しばらくおしゃべりをしていたんですが、監査の仕事をしていて、8ヶ月間ほぼ休みなく働いてやっと休暇が取れて、日本に3週間いるのだそうです。外国人が行かないような面白いところはないかと言われたんですが、今はSNSやVlogerの動画で、このレストランをはじめ、いろいろなところがずいぶん知られるようになっていて、私が思いついて言ったことは大体知っていたようでした。


そして卵好きの私のお目当てはこれ。お肉とネギと一緒に食べたんですが、とても美味しかったです!一体卵を何個使っているんでしょうね?聞きそびれました。今回場所も分かったし、また大阪に行くときには食べに行きたいです。


彼女のお会計を待ち、お店を出ようとすると、「通訳してくれたので」とお店の人が飴ちゃん(それも懐かしのFujiyaのペコちゃんの棒のついた飴ちゃん。通じるかな?)をくれました。大阪ではね、電車とかでランダムに飴ちゃんくれる人がいたりするんだよと彼女に説明したけど、ニュアンス伝わったかなぁ。


彼女がずっと来たいと思っていた日本の旅が充実したものになるように願っています。

これを書いているのは9/28(日)です。今朝ベトナムのダナンから帰ってきました。二度目にして久々のベトナムで、ずっと行ってみたかったホイアン、そして観光スポットでもあるダナンに行ってきました。


実はそんなに観光、観光と息巻くこともなく、ゆるゆると過ごして来たんですが、美味しいものをたくさん食べて、綺麗な景色を見て、興味深い時間を過ごして大満足でした。


現在のベトナム語は表記にアルファベットを使用するので見過ごされがちなんですが、ベトナム語も60-70%が漢字語なんですよね。知識としては知っていたものの、ホイアンでの歴史的なランドマークや2025年4月にリニューアルオープンしたばかりのダナン博物館で、そのことを改めて実感しました。発音も中国語や日本語や韓国語に似ている場合もあり、とても興味深かったです。そして同時に当然ながら表記も含め、フランス語の影響は免れていないわけですね。正直歴史に詳しい方ではないですが、言語の観点から考えるとよりすんなり理解できるような気がします。


遺跡などのメジャーな観光地に行かず博物館で長い時間を過ごした私たちですが、2人とも言語オタクと言っても過言ではないので、とても興味深かったです。そして、歴史についても当然感じるところ、知るところ、考えさせられるところがありました。人間はなぜ、殺戮や蛮行に知恵やお金や時間を使うのでしょうね。


最新の統計では日本人のパスポート保有率は17%とか。びっくりしてしまいました。もちろん海外旅行はお金や時間や体力があって初めて行けるもので、「行けばいいじゃん」と簡単に言えるものではありませんが、それでも海外を見ると日本をより客観的に見られるようになるというか。(まあ、それで言うと本当は短期間の旅行より住んだ方が良いのですが)。日本人はちゃんとしなきゃという圧力を自分にも他人にもかけて、みんなが苦しんでいる気がするので、海外の大らかさを見習うと良いなと思ったりしますが、日本にしかいないとそれが当たり前だと思って気づかないような気がします。


私は自分が海外旅行に行けることに感謝しながら、これからも色々なところに行きたいです。


皆さんは何か定期的にしている運動はありますか?私はなぜか運動が得意そうに見られるのですが、あまり得意ではありません。散歩は大好きですが、すぐに息切れするのでジョギングなどは大の苦手です。散歩は気晴らしにもなるし、韓国語の勉強もできるので一石二鳥ではあるのですが、難点はある程度の距離を歩いて、ある程度のカロリーを消費しようと思ったら、とにかく時間がかかることです。


そしてある時期からはやっぱり筋肉とつけないといけないと思うようになって、筋トレに通っています。月初に体重、骨格筋率、体脂肪率などを測定してくれて、その時に翌月何回通いたいかの目標を立てます。今月は先月あまりできなかった反動もあり、あまり考えもせず15回という目標を立ててしまって、軽く後悔していたのですが、20日現在で13回行けたので、今週は旅行で数日不在になるとはいえ、達成できそうです。


ところで私は筋肉がつきにくい体質なのか、かなり筋トレをしてタンパク質をしっかりと摂っても、なかなか骨格筋率が上がりません。(もちろん女性は男性より筋肉がつきにくいという大前提はありますが)また、これはデータとかではなく、体感でしかないんですが、タンパク質を言われた通りに摂っていると過多なのか、太ったり、別の不調が現れるような気がしてちょっと困惑しています。


アラバマに住んでいた時にアパートの敷地内のジムで、プロのトレーナーによる筋トレを無料で受けられる時期があって、かなりきつい筋トレを週2−3でしていました。重いダンベルなどで激しくやったせいか、確かに筋肉がついて太ももが太くなったんですが、やらなくなったら全て脂肪になったみたいです(涙)。しかもそういうムキムキ系を目指していたわけじゃなかったので、なんだかなぁという感じでした。(まあトレーナーにその辺を伝えきれていなかった私が悪いんですが)


その時にはタンパク質をそんなに多く摂っていただろうかと思うと全く思い出せないのですが、単に若く食欲旺盛だったので、筋肉をつけるのに必要な量が摂れていたのかもしれませんね。その時ついた分厚い筋肉じゃなくて、全身に薄くしなやかに(?)筋肉をつけたいのですがね・・・。どうしたら良いんでしょう?(ご存知の方がいたら教えてください!)


少なくとも筋肉が落ちない程度には頑張っているので、良しとしましょうか?そして、サイズという意味で太るようなことがなければ良しとしましょうか?本当は良くないんですが、芸能人やアスリートじゃあるまいし、筋トレを第一優先にして生活はできないので、仕方ないですね。




この単語はこう発音されるはずっていうある程度のデータが頭の中に確立されているはずですよね。だからこそ、その言葉を聞いて理解して返答するのだと思います。私の頭の中にある英語の発音は主に米語の発音なので、イギリス、オーストラリアの英語は元より各国語の訛りが入った英語の発音に惑わされることは数知れません。


そして上記以外にも、英語を第2外国語として話す人はむしろ英語のネイティブスピーカーより多いわけで、日々色々な訛りに悩まされています。通訳者の間でよく大変だと例に上がるのは、インド、フランス、ベトナムなどの訛りですが、何語を母語にする人でも発音のセンスには個人差があり、同じ母語の人でも人によって分かりやすさは全く違います。


私が仕事をする状況においては、英語スピーカーが複数いる場で、その全てがネイティブスピーカーということはほとんどないのですが、先週はなんと数十人いる人たちが全てアメリカ人で(私にとっての)発音の分かりやすさという意味では最高でした。(が、内容としては資料にない法律や制度の話がものすごいスピードで話されていて、興味深くもチャレンジングでした!)


話が脱線しましたが、そんないろいろな訛りに日々晒され(?)さすがに通訳者になりたての頃よりは随分分かるようになりましたが、それでもやっぱり苦労はします。先日も通訳をしていて、autumn high みたいに聞こえて??となったのですが、0.5秒後ぐらいにall time highだと分かりました。timeのiが二重母音のように発音されず、私の頭の中に標準としてあるものと違ったので、戸惑ってしまったわけです。この一瞬の遅れは同時通訳中には痛いですが、それでも分かればまだいい方です。


あまり言わない方が良い話なのかも知れませんが、ほんっとうに分からない時があります。通訳を介さずこの人の英語を聞いている人は、本当にみんな分かっているのだろうかと疑問に思うほどに。(分かっていないという裏話を分かっていない人から聞いたこともあります。笑)でも、誰もその人にあなたの英語が分からないとは言わない(言えない?)んですよね。


ちなみに私は訛りがひどい上に、ものすごいスピードで話す人には、時々「申し訳ないけれど私はあなたの英語のaccent*に苦労している。少しゆっくり話してもらえませんか?」と言います。(とはいえ、最後の最後の手段なので滅多に言いませんが。しかも言っても効果があるかどうかは別の話です。)*ちなみに英単語のaccentには「訛り」という意味があります。


通訳者はどんな訛りもお手のものと言いたいところですが、決してそんなことはありません。もちろん仕事柄色々な英語への露出はあるわけで、その分少しは分かるようになる部分もありますが、時に同じ専門分野を共有している人同士の会話だと、お互いになかなかの強烈な訛りで話しながら、それでも本人同士は理解し合えていることもあります。そんな状況の中、その分野の専門家ではない私たちが通訳をするというのは、それ自体なかなかに難しい状況なわけです。だからこそ事前に資料をもらって一生懸命に予習、準備をするわけです。


以前MIT(だったと思うんですが、もしかしたら記憶違いかも)の学生が、英語の発話の訛りを変換して、訛りのないアウトプットにして出してくれる技術を研究中と読んだことがあり、心から楽しみにしていたのですが、その後どうなったか全く聞こえてきません。(残念すぎます。)


大学院時代にある教授に「朋子さんはきれいな英語を話すスピーカーだと、きちんと通訳できるけれど、英語が訛っているとダメね」と言われました。それ以来特に訛りのある英語に対する苦手意識はずっとあります。それでも長い間通訳をしてきて、好むと好まざるとに関わらず、様々な英語を訳さざるを得ないので、随分改善したはずですが、全ての人がきれいなアメリカ英語で発音してくれたら、訳語の選択などにもっと脳のリソースをかけられるのにといつも思ってしまいます。


さまざまな国の訛りやくせも個性なのだから素晴らしいという意見ももちろんあるでしょうし、それを否定する気は全くないのですが、自分の仕事においては訛りがなければないほど、ありがたいし良い訳出ができるんですよね。(言っても仕方ないんですが)


これからも日々の経験の中で、色々な発音のデータを脳の中に溜めていくしかないですね。脳のキャパをオーバーして耳から(いや、それより速く鼻から?)漏れていないといいんですが!



長い間英語を勉強していて、今は韓国語も勉強している中で、思うこと・・・。「XX語を教えてください」っていうセリフってどうなの?


私は基本的に言語は1人で勉強する部分が多いと思っている。もちろん文法はこういうルールですという説明をしてもらうとか、こういう風に言いたいんですが、どんな単語や表現を使えばいいのかという質問に対しての答えならば誰かに「教えてもらう」ことになるけれど、それ以外の話せるようになっていく過程は、ある意味孤独かつ地味な反復練習にかかっている。


母語であれば、(もちろん一定の漢字の練習などはしてきたけれど)基本的にはある程度自然に身についたという言い方もできるかもしれないが、外国語はそうはいかない。英語を身につける時もそうだった。入浴しながら1人で「今日あった出来事」を誰かに話す体で練習したり、友達と曜日を決めて駅から大学までの道のりを英語だけで話すようにしたり、そういうコツコツした努力の積み重ねだった。(まあ、後者は1人ではないけれど)


例えば会話教室に通っているとしたら、そこはあくまでも普段1人でコツコツと練習してきた成果を出す場だと私は思う。なんの予習も、復習も、練習もせず週に1回や2回通ってきて、受け身で座っていて、話せるようになるわけがない。「教えてください」という人はそういうマインドセットのような気がして仕方ないのだ。


しかも私が英語を大学で専攻していた時代ならいざ知らず、今は独学でも勉強できる様々なツールがある時代だ。私も韓国語学習するにあたって、最初はハングルが読めるようになる本を読んで自分で勉強して、Duolingo(アプリ)を始めて、ハングル講座を見てという感じでしばらくは1人で勉強を続けた。それで簡単な文がある程度作れるようになった時点で、韓国の方と言語交換を始めて週1ペースで色々な話をした。


外国語を(学校の授業以外で)勉強したことがない人にとっては、「どうやって勉強したらいいか分からない」場合もあると思う。その場合「勉強法」を人に聞くということはあるかもしれない。(それですらも今は検索すれば情報が溢れているから、必ずしも誰かに聞かないといけないわけでもないと思うけれど)


勉強法を考えるのはとても大事だ。なぜなら目的が何なのかによって取るべきアプローチはかなり変わってくるからだ。教科書や本で黙々と読んだり書いたりする練習ばかりをして、「話せるようにならない」と嘆いている人を多く見かける。えーっと、当たり前じゃない?話す練習をしないで話せるようになるわけないじゃない?あなたは何で日本語が話せるのって考えたら、話す練習を何十年もずっとしてきてるからでしょう?何で外国語になったら急に話す練習をしなくても話せるようになるのではって思うの?あーもどかしい。


教科書の勉強が悪いと言いたいわけではない。読み書きや試験の合格が目的ならば、それでいいと思う。でも、英語にしろ、韓国語にしろ、ある程度話せるようになりたいと思っている人が多いはず。そうしたら話す練習(と聞く練習)をしないと無理。これ普通に考えれば分かると思ってしまうんだけど、どうしてみんな話す(声に出す)練習をしないで「話せない」って言うんだろうなぁ。


あと語学の練習は多くの人にとって試行錯誤だと思う。少なくとも私にとってはそうだ。いろんなやり方を試して飽きないように工夫するし、自分に合う、合わないもあるので、続く方法もあれば、続かない方法もある。そうやって色々なアプローチをして、コツコツと努力をした上で、ある程度話せる自分になっていくのだと思う。


最近は友人と、もしくは、言語交換の場で様々な人と韓国語で会話することが多い。多種多様な話題を韓国語で話せることが本当に楽しい。でもここに辿り着くまでには、1人でブツブツ練習をした何百時間、何千時間(?)があった。そしてまだまだ足りないので、これからも1人でブツブツ練習をし続けることだろう。散歩しながらシャドウィングをしていたら、変な人と思われているに違いないけど、そんなことはどうでもいいのだ。別に他人は自分が思うほど自分のことを気にしてなんかいないから。本当に話せるようになりたければ、恥ずかしいとか言っている場合ではないのだ。恥ずかしいのならば一生恥ずかしいと言って黙って座っていればいいのだ。


いつになく厳しい内容になってしまったが、言葉が話せるようにならないと嘆いている人が多いので、もどかしいんだよ〜。苦笑。


今回の韓国滞在中に2つの異なる言語交換の集まりに行ってきました。


一つ目は日本語と韓国語の言語交換で日曜日の午後にあるカフェを貸切にして行われていました。毎週日曜日に行なっているそうです。きちんと数えたわけではないのですが、おそらく40人ぐらいの人がいたのではないでしょうか?(信じてもらえないんですが)割と人見知りなので、行きたくない気持ちを一生懸命抑えて向かいました。スタッフの方たちがとても親切で、最初のくじであまり人数のいないテーブルを引いたら、加わってくれて楽しくおしゃべりしました。最初の後も2回くじ引きがあって、色々な人と話せる仕組みになっていました。


それなりに楽しく話せはしたんですが、全体的に若い世代が多くワーホリの話などがそれなりの分量あったこと、必ずしも積極的に話そうという人ばかりではないこともあり、まずまずといったところでした。でもあれだけの大きな集まりを継続的に毎週主催している主催者の方たちは本当にすごいなと思いました。まずまずだったくせに二次会のチキン屋まで行ってしまいましたが、もしまた参加したとしたら一次会で帰るかなぁ。


二つ目は木曜の夜にあるカフェチェーン店での英語と韓国語の言語交換の集まり。こちらは主催者が英語スピーカーと韓国語スピーカーが1対1になるように調整をしてくれていたのですが、今回は蓋を開けたらネイティブの英語スピーカーは全員当日キャンセルとなってしまい、韓国人2名と韓国に長く在住している中国人1名と私でした。ですが、例えば「第一印象はどの程度大事?なぜそう思う?」、「友達の数と質、どちらが大事?」など興味深い質問を準備してくれていて、英語と韓国語で1問ずつ交互に話していったので、充実した議論ができて、自分とは違う観点も聞けてすごく面白かったです。基本的な参加者の属性を30-40代の社会人としている会なので、それも話がしやすかった一因なのではと思いました。相手の言うことは全部は理解できないんですが、話の骨子は理解できたと思います。自分の意見は一応稚拙な表現ではありましたが、言えました。リスニングでもスピーキングでもまだまだ語彙が足りないと改めて思いました。(ずっとこればかり言ってますが)


そして私にとっては無謀とも言えるんですが、8月24日に帰宅するや否や最低限の荷物を持って、今度は新宿での日韓言語交換会に行ってきました。猛暑と寝不足でかなりフラフラだったんですが、主催者の方が準備してくれていたチキン(韓国と言えばよく登場するチキン。笑)などを食べて、いざおしゃべりが始まると楽しくなってしまって、4時間ぐらいみんなでおしゃべりをしていました。自分の発話は85%ぐらいは韓国語だったかなと思います。この集まりも年齢層をある程度高めに設定してくださっていたおかげで、話しやすかったかなと思います。


私の親友がこう言うんですよね。「朋子は言いたいこと、伝えたいことが多い人」普段の私の仕事においては、当然ながら他の人の発言を過不足なく正確に訳すことが仕事であって、私個人の意見はどうでもいいわけですが、とはいえ、私にも私なりの意見や考えがあるわけです。それをどこかで誰かに言いたいのでしょうね。このブログが続いている理由の一つもそれだと思います。あと、個人的に話しているときは自分が確実に伝えたいディテール(詳細)があるので、かなりのスピードで情報量多く話していると思います。通訳の時はなるべく不要な言葉を入れずに簡潔に、速度も速くなりすぎないように気をつけていますが、プライベートではお構いなし(?)です。


何が言いたかったかと言うと、これも上記の親友の発言なんですが、「元々言いたいことが多い人は言語(特にスピーキング)の上達が速い」とのこと。まあ、それはそうですよね。私の韓国語のここまでの上達スピードが特段速かったとは思っていませんが、それでも、まあ、よくしゃべる方だとは思います。しゃべれなくても、とにかく知っている単語を駆使して何とか自分の言いたいことを言う。そんな感じです。もちろんあまりにもトピックが難しければ、知っている単語も一つもなく当然お手上げなので、話が戻りますが語彙を増やさないといけません。


繁忙期が近づいてきて、お問合せの数が格段に増えています。仕事はもちろんきちんとしながらも、気合を入れて今年の残りの時間も韓国語の勉強を続けていきたいと思います。



これを書いているのは8月20日(水)なんですが、昨日の午後時間が取れたので、韓国のアミ友と、ご飯とかき氷と食べに安国に行ってきました。お目当てのかき氷屋さんが安国にあるので、ご飯屋さんも彼女がその近くで選んでくれた感じです。


午前中の仕事と面談で意外とギリギリになってしまい、慌てて出発しましたが、ちょうどいいタイミングでバスが来て良かったです。今回は1回乗り換えこそありましたが、乗ってしまえばある程度のんびりとメールやテキストができるので良かったです。あまり緊張せずにバスに乗れるようになったのも私にとっては留学した大きな成果だと思っています。


さて、昼食は2本目のバスを降りてすぐのところにあるこのお店。



先に到着して、裏口感いっぱいの入り口に恐る恐る入って行ったんですが、とても感じよく迎えてくれました。たまにあるんですが、靴を脱いで上がるタイプのお店でした。そして、友達も到着して注文したのがこちら。

1品目は(無理があるけどカタカナで書くと)ゴンドゥレパッ。高麗アザミをお米と一緒に炊き込んだ韓国の郷土料理とのことですが、上の方に一緒に写っているパンチャン(おかず)と一緒に食べたら、本当に美味しいんです!おかずがどれもこれも滋味深い優しい味なんですよ。「肉食べたい〜」という人には物足りないかもしれませんが、野菜やご飯が好きなら最高です!

そして2品目はセリのチヂミです。別のお店ですごく美味しくて感激したことがあって、頼みました。こちらもつなぎが少ないので、セリとエビの味が楽しめて美味しかったです!大大満足のランチだったんですが、帰り際にお店の方が「日本の雑誌に載ったので、日本のお客さんも来てくれるんですよ」と見せてくれました。家族経営のお店で皆さん親切でご飯も美味しくて良かったので、また行って違うものも食べてみたいです!


さて、お腹を満たした後は、せっかく近所にいるのだからということで、実はいまだに行ったことのなかった北村韓屋村に行ってきました。朝鮮時代から残る韓国の伝統家屋が密集する地域です。写真でしかみたことがありませんでしたが、友達が行ってみる?と言ってくれたおかげで初めて行けて良かったです!人も平日の昼間だったからか思ったよりも少なかったし、写真を撮ってみたら空が真っ青でなんだか良い感じでした。

そしてこの日のお目当てのかき氷ですが、これもまたすごく美味しくて!色々な味があって悩みましたが、今の時期なので、桃にしてみました。友達のチョイスはほうじ茶。お互いのかき氷も少しずつ食べてみましたが、「美味しい〜」の連発でした。季節ごとに新しい味も出るそうです。


いつもの如くほとんど韓国語でずっとおしゃべりして、久々に少し観光客らしいこともした充実の午後でした〜。

8月16日はソウルからZoomのウェビナーのMCを務めました。「韓国の通訳翻訳大学院、修了してみたら◯◯だった」というJACI(日本会議通訳者協会)の日本通訳フォーラム2025の一般公開セッションで、今年韓国の梨花女子大学通訳翻訳大学院を修了した3名のパネリストに色々と質問をお聞きする役目でした。


もうお一方ご一緒にMCを務めてくださったのは、去年もフォーラムでご一緒した韓日通訳者の杉山直美さんでした。というわけで私だけが韓日畑ではなく英日畑からの参加でしたが、私もアメリカではありますが、通翻訳大学院を卒業しており、今は韓国語を勉強していて、去年から今年にかけて、韓国に留学もしているので、お声がかかったのだと思います。


知人の方にお声がけをしたり、某SNSで宣伝したりして、トピックが非常にニッチであること、昨今のリアルタイムでの参加を控える傾向を考えると、多くの方が参加してくださったようで、嬉しかったです。(韓国語コミュニティーに情報共有してくださった韓日通訳者の方もいらしたとのこと!)私自身が個人的に聞きたいことは山ほどありましたが、とりあえず、準備、打ち合わせをしてあった質問からスタートしました。


皆さん、その場で初めて聞く質問だったにも関わらず、とても分かりやすく答えてくださっていました。途中少しだけ「うーん」と考える瞬間があったのも、何も仕込んでいない感じがして良かったのではないかと思いました。答えにくそうなお金の質問にもサバサバっと答えてくれて最高でした!


当日の視聴者の皆さんからも20個弱ぐらいでしょうか?質問をいただき、ほぼ全てにお答えできたので、MCとしては及第点かなと思いました。興味深く聞いた、楽しそうだった、(韓日と英日の比較もあったので)話に広がりがあったというような感想もいただいてほっとしています。


韓国語を勉強しているからこそのご縁を頂いて楽しかったです。今回はZoomでしたが、パネリストの皆さんと直接お会いできる機会があるといいなぁ。



緊急告知(?)です。

8月16日18:00JSTから、日本会議通訳者協会(JACI)のイベント、日本通訳フォーラム2025の一般公開セッション、「韓国の通訳翻訳大学院、修了してみたら◯◯だった」がZoomにて開催されます。(ウェビナー方式の一般公開セッションですので、どなたでもご参加可能です。視聴者のビデオ、マイクはオフでお願いをすることになります。)


私は昨年もご一緒した韓日通訳者の杉山直美さんとMCを務めることになりました。というわけで、お盆の真っ只中ですが、その準備中です。


もし韓国や通翻訳に興味がある方がいらしたら是非ご視聴くださいね!


セッションについて

https://www.japan-interpreters.org/news/jif2025-korea-grad-school/

Zoomリンク

https://us02web.zoom.us/j/85812037613?pwd=DWjuUWoIdEgUSzSnDvOLWnY17wOnTD.1


リンクがコピーできない予感もするのですが、その場合はJACIのホームページからスクロールダウンしていただきますと、かなり下の方になりますが、本セッションが表示されますので、そちらをクリックし、下の方にあるZoomリンクからお入りください。


また、このブログでどんな会だったかご報告しますね〜。では、皆様引き続き良いお盆をお過ごしくださいね。