天職を生きる

いつもお仕事を受けている某企業の現場案件に行ってみたら、なんと去年のJACIでワークショップをされていた通訳者の大先輩がいらっしゃって。「え?1名体制と聞いていたのに何事?」と思って混乱していると、なんと企業のマネジメント向けセッションの講師としていらしているとのこと!


前述のワークショップの時も少しお話を伺っただけでもすぐに分かる両言語の高いレベルに加えて、専門分野への実経験に基づいた深い知識、そして、思いやりあふれたフィードバックに感嘆しかなかったのですが、まさか講師もされているとは!全く別の専門分野をお持ちでしかも通訳ではなく講師をされるという幅の広さ!世の中には本当に有能な方はたくさんいるのだと、(知ってはいたけれど)改めて実感したのでした。私は基本通訳以外はポンコツなのに・・・涙。


そんなわけで、その大先輩の前で社長の発言を逐次通訳しなければならない状況に急遽置かれたわけです。心臓がバクバクとか手が震えるとかそういう緊張ではないのですが、少しだけピリッとしました。背筋がより伸びる漢字と言えば良いのかしら。


出だしはその状況に少し飲み込まれそうになり、少しギクシャクしてしまいました。まだまだですね。やがて平静を取り戻し、会話の内容に集中できましたが、必死でした。色んな意味で。メインは社長へのフィードバックなので、私はあくまでも通訳者と一緒に仕事をする時のコツを彼が学ぶためにそこにいたわけですが、結論から言うと、その会社の方からも大先輩からも通訳に対してお褒めの言葉をいただき、また社長とも息が合っていると言っていただき、もう、ただただホッとしました。


いやーこういう状況だと知っていたら当日までずっとドキドキしてしまうところでした。知らぬが仏です。Ignorance is bliss! 


タイトルだけを見たら何やら深い内容が書いてありそうに思えますが、何のことはありません。日本語のチャレンジという単語と英語のchallengeという言葉の使われ方が違うので注意してくださいねという内容です。


日本語で「チャレンジする」とよく言いますよね?これは動詞として使われていますが、結局は「挑戦する、やってみる」という意味ですよね?さて、これを英語にしたい時はどのように言えば良いのでしょうか?動詞のchallengeだと思いますか?日本語の辞書を引くと「挑戦する」と書いてあるのでI challengeで良いのではと思うかもしれないのですが、英語スピーカーはあまりそのように言わないんです。(というか主語+動詞のchallengeの場合違うニュアンスで使うことが多いです。後述します。)


Cambridgeオンライン辞書における動詞のChallengeの説明(和訳は機械翻訳したものです)

to invite someone to compete or take part, especially in a game or argument

誰かを競争や参加に誘う、特にゲームや議論の場合

to question if something is true or legal 

何かが真実か合法か疑問を呈する

to test someone's ability or determination

誰かの能力や決意を試す

to tell someone at a border or gate to stand still and say their name and reasons for being there 

国境やゲートで誰かに立ち止まり、名前とそこにいる理由を言うように命じる

to refuse to accept someone as a member of a jury 

誰かを陪審員のメンバーとして受け入れることを拒否する 


最後の二つは私も初めて知りました!さて、ビジネスの場で英語スピーカーがchallengeを動詞で使った時はどんな意味なんでしょうか?圧倒的に良く聞くのは2番目の意味だと思います。We encourage you to challenge your colleagues/superiors. のように使われている場面がとても多いです。ニュアンスとしては「同僚や上司の言うことをただ受け入れたり聞くのではなく、必要に応じて異議を唱えたり疑問を投げかけてみることをお勧めする」という感じです。実際の通訳の場ではこんなに長く説明できないので、きちんと伝わっているのかいつも若干不安なのですが。


日本では特に和を重んじて、人の意見に異を唱える文化があまりないため、なかなか難しいことだと思います。ですが、外資系の会社だと本当に良く聞くタイプのコメントです。自分の肩書きや立場に関係なく、そして相手の人格を傷つけることなく、異を唱えましょうということなんですね。日本人は言われた側も人格を否定されたように感じてしまうことが多いような気がするんですが、言い方が悪くなければ、そうならないはず(ならなくてもよいはず)なんです。


かなり前の話ですが、ある会社に勤めていた時に、20才ぐらい年上と想像される男性と立食のお疲れ様会で話していた時に、私はその方と違う意見を持っていたので、その旨を説明したんです。(確か業務そのものの話ではなかったと記憶しています。)しばらく議論しましたが、平行線だったので、「ではこの件に関してはXXさんと私の意見は違うということで、この話は終わりにしましょう」と言ったんです。英語でいうところのWe agreed to disagree.というやつですね。


ところが彼は怒り出して「こんなに話の分からない人だと思わなかった」という趣旨のことを、もっとどぎつい言葉で私に言ってきました。本当にびっくりしました。その方は英語を話される方ではあったんですが、英語という言語の後ろにあるはずの文化や考え方への理解は全くなく、年下の女性である私が彼の意見に同調しなかったのが、ただ気に食わなかったとしか思えませんでした。


いやー書いているうちに思い出してしまって予定外の内容に飛んでしまいましたが、話を戻しますね。では日本語の「チャレンジする」にあたる意味を英語スピーカーがどう言っているかといえば、I will try.もよく聞きますし、これだと軽すぎる場合や、もっと壮大な挑戦や難題に立ち向かうようなニュアンスなのであれば、take up the challengeという表現も使えると思います。この場合のchallengeは名詞になります。英語と日本語の間を行き来する時は品詞を変えた方が自然なこと、もしくは変えないと意味がずれてしまうことが皆さんが思っている以上によくあるのですよ!(ですから、日本語の「チャレンジする」を例えばI will challengeとか言っている通訳者がいたら、うーん、控えめに言っても本当に微妙です。)


英語の単語が元になってカタカナ化している単語でもこのように注意しないと意味がずれてしまいます。英語を聞いた時になまじ知っている単語だけに、意味を誤解してしまうこともあるので、注意が必要ですね。


ということで久々の和製英語(?)の罠という感じのお話でした。このブログはすっかり韓国(語)オタクのブログ化していますが、たまには言語のプロらしいことも書かないといけないですね。ではまた!



これを書いている4/11はまたまたソウルに来ています。今回は5日間(実質3.5日間)の短い滞在ですが、相変わらず仕事をして友達に会って楽しく過ごしています。


嬉しいことにちょうど桜が咲き誇っている時期にソウルにいることになったので、以前も一度行ったことがある石村湖公園に行ってきました。平日の昼間だというのに、大勢の人たちがお花見をしに来ていて、国は違えど桜を愛でる気持ちは同じなのだなぁと思いました。(ただし、時間帯の関係もあってか、文化の違いなのか日本のように本格的に飲食をしている人は見かけませんでしたが。)


石村湖公園はソンパデロ(松坡大路)を挟んで西湖と東湖に分かれていて、周囲が約2.5kmだそうです。元々多くの市民が散歩コースとして利用している場所ですが、晴れて温かいお天気も相まって本当にたくさんの人がいました。ですがロッテワールドがある東湖川に行くと人の数が減って、歩きやすかったです。風が吹くと桜の花びらがが舞う景色はとても綺麗で良い時間を過ごすことができました。


韓国の人にとっては春が来たことの象徴でもあるレンギョウの花も満開のタイミングで良い時期に来られて良かったなぁとしみじみ思いました。(レンギョウは車で移動中にたくさん見たのですが、写真はうまく撮れませんでした・・・。)

4月になりましたね。今年も1/4があっという間に過ぎていってしまいました。(2月中旬まで留学をしていたので、当然と言えば当然ですが。)


帰ってきた当初は思ったように韓国語の勉強の時間が取れないことに、怒りにも似た感情を持ちながら仕事をしていましたが、気がつけばまた仕事どっぷりの日々に戻っています。韓国語は韓国在住の友達や近所の語学交換をしている友達とZoomや電話で話しているので、留学前よりは会話の時間は長くなっていると思いますが、語学堂で習った単語や表現を忘れつつある気がするし、相変わらず同じことが言えないしで、もどかしいです。(一度言えなかったことは練習して次には言えるようにしないといけないのに!)


語学というのはある日(その言語が話されない国で勉強している場合は特に)急に上達したと感じることが少ないので、淡々と地道に勉強を続けるしかないのですが、仕事や仕事の準備に追われて時間が取れなかったり、勉強する気力が残っていなかったりで、Duolingoは相変わらずきちんと続けていますが、語学堂の教材の復習が思うように進みません。Duolingoに自分が覚えたい単語を入れたらAIが問題とレッスンを作ってくれる機能があったら良いのに。やっぱり相当反復しないと覚えられないので、授業で出てきた単語は反復が足りずアクティブに使う域に達していないんですよね。


というわけでDuolingoの英語で韓国語を学ぶコースで新しい単語を勉強していますが、語学堂で習った単語は徐々に忘れていっています。これを書いている4/5は珍しく少し時間があるので、今から語学堂の教科書のYouTubeのQRコードを全て読み込んで、語学堂再生リストを作りたいと思います。そして、そこに出てくる会話や音声だけでもシャドウィングをして、せっかく習った単語や表現を使えるものにしていきたいと思います。(疲れていても聞いて喋る練習なら座学よりはできるので。)いつかのブログで「成果がありました」と報告できるといいなと思います。


そしてDuolingoさんよ、日本語で韓国語を学ぶコースの内容を増やしてくださーい。1113語では言いたいことも言えないのですよ・・・。



昨年に続いて今年もバンコクで友人夫婦と会ってきました。通訳が終わるや否や出発してバンコクに移動したら、宿泊先の目の前の川を続々と通り過ぎるクルーズ船。派手すぎるライトと大音量すぎる音楽で存在感最大級の船が次々にやってきて驚きでした。あとで話を聞くと去年も同じだったらしいのですが、室内にいたので気づきませんでした。


今年はそれを見ようと外の席にしたのは良いのですが、足首の露出していたあたりをこれでもかと蚊に刺されました。(まあ、予想はしていたのですが。タイに行くのに虫除けスプレーを持っていかなかったなんて・・・。)でも、初めて見る光景で面白かったし、あるクルーズ船が私が大好きな(でも久しく聞いていなかった)曲が流れて気分も良かったです!

そして今年は遠くには行かずバンコクであちこちに連れて行ってもらいました。


ワット・パクナムでは大仏様が修繕(塗装?)の真っ最中で少し残念でしたが、エメラルドに輝く仏舎利奉安塔と天井に描かれた仏伝図は見ることができてよかったです。また、写真は載せていませんが、本堂の仏像に金箔を貼りながらお願い事もしてきました。

本堂では熱心に祈りを捧げる方達もいれば、写真を撮る方たちもいて、でも全体的に暑すぎず寒すぎずゆったりした雰囲気で良かったです。ある用紙に一生懸命何かを書いている人が数人いたので、友達になんなのか聞いてみると、「具体的な困り事を神様に伝える」ための紙だそうです。日本だったら以心伝心のような気がする人が多いと思うのですが、面白いですね。


次に観光客がほとんど来ない超ローカルな食堂に連れて行ってもらいました。とはいえ、最近のSNSの普及によって、たまには観光客も来るようで、一部英語のメニューもあったのですが、友人たちが「任せて」というので、お任せでおかずを注文してもらったのですが、本当にどれもおいしかったし、発酵させたニンニクというあまり聞いたことがないものも初めて食べてられて良かったです!友達があまりたくさんの人に知られたくないという気持ちが分かる気がしました。


そして現在の10バーツ硬貨にも描かれているワット・アルンの夕景を見たいとリクエストしていたのですが、夕刻までには時間があるということで、急遽ワットアルンに入って、そして友人も以前に経験したという「シワーライ」という民族衣装を着る体験をさせてもらいました。長方形の布を胸に巻く「サバイ」と筒状のスカート「パ・ヌン」で構成されています。昨年韓国でチマチョゴリを着た時と同じようなシルバーっぽい色に惹かれてそれを選びました。予定外に来たので足元は黒のスニーカーだったのが少し不釣り合いではありましたが、友達がこれでもかと熱心にたくさん写真を取ってくれて楽しかったです。


ということで今年も友人夫婦と楽しく過ごせて嬉しかったです。月曜日の朝に帰国したら午後にはすでにオンライン案件が入っているという若干過密気味のスケジュールではありましたが、無事に1週間を乗り越えて、改めて楽しい思い出を反芻しているのでした。

3月末にタイに出張に来るのも今年が3年目で、すっかり恒例行事のようになってきました。ありがたい限りです。このお仕事は私が以前から個人的に興味がある内容の仕事で、出張の間は通訳をしていない時間も、1日中通訳をした後の時間も次の日の予習に追われていて、そういう意味では大変なのですが、内容が面白く、初見のビデオをナレーションと字幕を見ながらできるだけ訳すのもチャレンジングで楽しくて、大好きな仕事トップ3に入るかもしれません。(動画は訳さなくても良いと言われているのに、楽しんでやってしまっているので、見る人が見たら迷惑な存在かもしれません。)


あとは私のどうでもいいような芸能関係の雑学が役に立つのですよね〜。今年の発表でもビヨンセ、ケンドリック・ラマー、ドレイク、キム・カーダシアン、(カニエ・ウェスト改め)イェなど(私にとって)馴染みのある芸能人や有名人の名前がどんどん出てきて、それだけでなんだか楽しかったです(単純)。


よく「通訳者には知っていて損なことはない」と言われますが本当にどうでもよさそうな私の芸能の知識が役に立つイベントなのです。


そして言及こそなかったものの、今年もあるプレゼンターの資料に我らがBTSのメンバーが登場し、彼がアンバサダーを務めているブランドについての話を訳すことができて嬉しかったです。


今週も楽しく仕事ができて幸せです。現場からは以上です。(これを書いているのは3/22でまだイベントの真っ最中です!)





このブログを書いているのが15日(土)の夕方で明日の早朝の便で帰国します。今回は本当に仕事をしまくりながら、友達とも会いまくって、遊びまくって、なんだかソウルに住んでいるような感じでした。


ソウル大の方に住んでいる友達と遊んでいた時に、瞬間的に「ソウル大の近所に住んでいるんだっけ?いやカンナムの方に住んでいるんだっけ?いや住んでないじゃん?家は東京じゃん!」ってなったことがあってびっくりしました。まあ、留学から帰国後間もない時にまた来て、留学の時に仲良くなった友達と遊んでいたからそうなったのかもしれないんですが、それにしてもなんという一瞬の錯覚でしょう!


私は仕事の80-85%がオンラインなので、こんな風に有線インターネットさえあれば仕事をどんどんできてしまうのが本当にありがたいです。たまには現場の仕事も良いと思うので、100%オンラインにしたいわけではないですが、やっぱり外に出て行くことより、家(もしくは静かで落ち着ける自分の空間)にいることの方が圧倒的に好きなんですよね。オンラインでの通訳が当たり前になったこの時代に通訳者としてフル稼働しているのは本当にラッキーだと思います。


今年も日本と韓国を왔다 갔다(わったがった:行ったり来たり)しながら、よく働き、よく遊び、よく食べて、よく笑って暮らしたいと思います!


P.S. ソウル南山タワーに遊びに行ったら紫色だったんだけど、なんでだろうなぁ。PM2.5の程度で、青、緑、黄色、もしくは赤に点灯するって読んだけど、そしてBTSの10周年の時に紫になったらしいけど。友達に聞いてみようっと。

短期留学から帰国して3週間経たないうちにまたソウルにきています(笑)。日韓通訳者の知人に「朋子さんは今年から日韓2拠点生活?」と訊かれました。残念ながら(?)韓国に拠点はないので、ホテル住まいですが、仕事はばっちりしています。7日の夕方まで自宅で仕事をして、終わるやタクシーに乗って、最終便でソウルに飛びました。これを書いているのは9日(日)ですが、昨日もそして今日この後もホテルで仕事です。そして今日が我らがSUGA(ゆんぎ)の誕生日なので仕事の合間を縫ってアミ友とセンイル(誕生日)広告を見て、写真を撮って、美味しいものを食べながらおしゃべりしてきました。


ここ最近多分一番多く会っている友達なんですが、「また短い間に韓国語が上手くなっている」と言われて嬉しかったです。帰国後、案の定仕事の波に飲まれて、思ったように韓国語を勉強できていない感覚が強かったので尚更嬉しかったです。(とはいえ、自分の中で相変わらず言いたい時に喉元まできている気がするのにスッと出てこない単語がいくつもあるので、それをなんとかしないといけないのですが。)


相変わらずのバタバタ状態ですが、仕事も遊びも思いっきりできているので幸せです。そしてメンバーのセンイルの時にソウルにいられるのはやっぱりいいですね。6月になれば全員兵役や社会服務要員の期間が終わり帰ってくるので、楽しみで仕方ないです。そして本当にあっという間に時が過ぎていることを改めて実感します。


これから1週間ソウルにいる予定です。バタバタの結果あまり計画ができていない部分もあるのですが、楽しみながら仕事もしながら良い時間を過ごしたいです。


ではまた〜。



つい最近の案件ですが、普段通訳し慣れている分野ではなく、また基調講演を2件とも担当することになっていて、準備が大変で泣きそうでした。また2件ともスピーカーがイギリス人なので一抹の不安もあり。(やっぱり私は圧倒的にアメリカ人のスピーカーの方が聞き取りやすいので)


資料の読み込みに時間がかかり、会場が少し家から遠く集合時刻も早かったので寝不足気味で到着。事前に打ち合わせがありスピーカーとも少し話してはいたので、どんな感じで話すかは分かっていたものの、1名がかなりの早口で、もう1名は喉の調子が悪くかなり掠れた声という状況でした。とはいえ訛りはそこまでではなかったですが。


3人体制で通訳をしていましたが、そのうちお一人は初めて組ませていただきました。午後の基調講演が終わると急にその方が「あのスピーカをあそこまで訳出できてすごい!」と若干興奮気味に褒めてくださったのでした。


予習が大変すぎて、くさくさしながら迎えた本番でしたが、同じ仕事をしている同僚に褒めてもらえてとても嬉しかったです。フリーランス同士なのである意味ライバルでもあるわけで、「この人上手」って思ったとしても別に相手に伝える必要もないといえばないわけですから。


その一言を聞いて急に報われた気分になった単純な私なのでした。おわり。



今回は昨年からいただいていたJETRO(日本貿易振興機構)北海道ご依頼の案件で、帰国するや否や北海道に出張に行ってきました。(というかこの出張に間に合う様に帰国日を決めたというほうが正確かもしれません。)


帰国前から資料を受け取り勉強は始めていたものの、ギリギリに出てきた分もあり、帰国したばかりでぐちゃぐちゃな家の中で荷解きや洗濯、片付けに追われながら予習をして、帰国後翌々日の飛行機で札幌に向かいました。


ソウルよりも雪が積もっていて、降り続いていて、すっかり観光客気分で写真や動画を撮ってしまいましたが、仕事の方も旧知の通訳者さんとパートナーを組んでしっかりとしてきました。内容はスタートアップだったので、これまで存在を知らなかった問題に対しての解決策を聞くことができて、とても興味深かったです。必ずしも光が当たっていない問題を解決しようとする内容が多く、(単純すぎる考えかもしれませんが)スタートアップが増えていけば世の中がもっと良くなりそうなのにと思いました。


今回のアメリカ側の講師はカリフォルニア在住のイタリア系カナダ人(そういうふうに自己紹介をしていたので忠実に記載しています)でしたが、英語が本当に分かりやすく、おかげで内容に集中して本当にピッタリとくる自然かつ正確な訳を出せた瞬間が多かった様に感じました。内容的にもとても興味深かったです。


資料がギリギリだったので特に2日目の朝はだいぶ綱渡りな感じもありましたが、気心知れたパートナーと組んでいたおかげで、お互いにサポートし合いながら乗り切り、お客様にもとてもご満足いただけた様でした。やっぱり旧知の仲のパートナーさんと組めると気持ちも楽だし、やりやすいなと改めて思ったのでした。(滅多にない機会だったので嬉しかったです。もっと旧知の皆さんと組みたいのだけど、専門分野が完全に重なっているわけではないので、なかなか難しいのでした・・・。)


一緒に楽しく夕飯を食べたり、終了後は少しだけ観光したり、移動中も色々おしゃべりして本当に楽しかったです。


こんな案件が増えたらいいなぁと思う3日間でした。そして、3月からは春の繁忙期となります。すでにお問い合わせの数が急増中です。またバタバタの毎日になりそうですが、頑張ります!



15日の土曜日に帰国しました!長いようであっという間の2ヶ月半でした。


また自分を褒めるのか!と思われそうですが、本当に頑張りました。私は(あまり信じてもらえないのですが)元々すごく小心者で知らないところに行くのが得意ではないんです。高校生の時なんて千葉から東京に行くのですら怖くて仕方なかったぐらいです。


そんな私が英語を勉強したくてUCLAに行き、通訳者になりたくてMontereyに行き、今回は韓国語を勉強したくてソウルに行ったのは、人生において大きな決心であり、勇気が必要なことでした。


でも、結果的にそれが私という人間と人生を作っていると思うし、どの決心もして良かったという思いしかありません。また、決心をすれば実行できるだけの環境やサポートを得られたことを幸運に感じます。


このブログを書いているのは16日の日曜日ですが、明日から北海道出張なので、荷解きや洗濯や片付けをしながら、案件の準備をしています。


昨日帰宅して真っ先に思ったのは「家の中が寒い」でした。ですが、気温自体はソウルよりはるかに暖かいので、寄宿舎の時よりは少しだけ厚着ながら快適に過ごしています。そして、お風呂に浸かれるのはやっぱり最高です!


今は帰ってくるのが残念だった気持ちと、快適な自宅に戻れて嬉しい気持ちと、続々とやって来る案件にしっかり対応しなければという思いとが混じって、なんとも言えない心境です。


きっとすぐに通訳案件に追われる毎日に慣れていくのでしょうが、これからどんな心境の変化があるのか(もしくはないのか)、ここに綴っていきたいと思います。


話が散らかってしまいましたが、今回の留学にあたって、背中を押してくださった皆さん、サポートをしてくださった皆さん、本当にありがとうございました!


2/6,7にソウル大学語学堂3級の期末試験を迎えました。中間試験の時ほどのプレッシャーはなかったものの、やはり覚えなくてはいけないこと、復習しなくてはいけない文法は多くて、特に旧正月のタイミングで集中的に一生懸命準備してきました。


語学堂の最終週は極寒で、毎日のように最低気温が−10℃を下回る中、最後のロールプレイ、総復習の授業に続き、なんとか無事に試験を終えることができました。予想通り、そして中間試験の時と同様、すぐに成績が出たようです。(「ようです」というのは当日はすぐに遊びに出掛けてしまい、夜帰ってきて疲れ果てていてチェックしなかったからです。正直なところチェックするのが怖い気持ちもありました。)


というわけで、翌朝チェックしたわけですが、Aをいただくことができました。満点とはいかないまでも自分の事前の予想を遥かに超える良い成績をもらうことができて、ちょっと嬉し泣きをしました。嬉しいの半分、ほっとしたのが半分です。他の多くの学生のように大学や大学院に入学するという目標もなく、趣味の延長でここまで来たので、自分にプレッシャーをかけるのも、叱咤して勉強させるのも自分しかいなかったわけですが、性格上なかなか大きいプレッシャーを感じながら過ごしてきた2ヶ月あまりでした。


それでも中間試験後は最初の頃よりもリラックスして臨むことができて楽しく感じたし、仲良しの友達もできたし、アミ活もできたし、以前からの友達にも会えたし、日本から遊びに来てくれた友達と楽しく遊べたし、(仕事もしたし)本当に充実した留学生活でした。授業中やその他の活動にあたって、若い頃にアメリカに留学していた時とは比べ物にならないぐらい積極的に臨んだと思いますが、それもBTSと彼らを応援する活動の中で得た勇気と決心があったからでした。私の後半の人生を変えてくれたと言っても過言ではないと思います。


本当に本当に留学して良かったです!決心した自分と、背中を押してくれた親友に感謝します。またご迷惑をおかけするにも関わらず理解し応援してくださった仕事関係の皆様にも感謝をお伝えしたいです。


数日後の2/15に帰国します。さて、少しだけ久々の日本での生活にスムーズに順応できるでしょうか?