訳す前に笑っていいのか問題(いや、そもそも・・・)

長めのタイトルでこうして書いていても、私の大きなパソコンの画面の半分以上のウィンドウサイズでも全部表示されていませんが、皆さんの画面ではどう表示されているのでしょうか?長すぎる予感でいっぱいですが、カッコ内で言いたいことは本分を読めば分かるのでご安心を。


以前からずっと思っていたんですが、通訳をしていて日本語話者もしくは英語話者のどちらかがジョーク、もしくは意図したジョークではないけれど面白いことを言った場合に、通訳者が訳す前に笑ってしまっていいんでしょうか?


いや、私たちも人間なので訳していて面白くて笑いが少し漏れてしまうことはあるんですよ、当然。でも、基本的には自分が笑うより、まず訳さなきゃって思います。特に同時通訳の場合は、呑気に笑っていたらさっさと次の話に行ってしまうし、その間笑いが共有されてない人たちが出るわけですよね。私はその状況を避けたいと思ってしまいます。


(必ずしも悪いことではないのですが)通訳者とクライアントの関係が近しくて、訳すよりも一緒になって笑っている場面も見かけます。そしてその間訳が出ておらず、その言語を解さない人は置き去りになっています。きっとその瞬間のことをずっと覚えていて「どうしてくれるんだ!」という人はほぼいないんだと思いますが、私は自分が別の言語を話す人たちに囲まれて、自分だけ何が話されているのか分からずという経験を頻繁にしていた時期があって、そういう状況を見るのが苦手なんだと思います。


いやー我ながら「固いことを言わずに・・・」と言われそうな話ですが、私は微笑みながら訳はきっちり出して、結果その場のみんなが大笑いするような通訳者でありたいです。


P.S. 少し前の話ですがパソコンでうまくオンライン会議に入れずに、スマホで入った結果ずっと顔が横向きに表示されている人がいて、その人の訛りとスピードのコンビネーションが私にとっては若干難しくて、彼が真剣に話せば話すほど、「分からーん」という気持ちと横になっている顔という組み合わせが面白すぎて、笑いが込み上げてきて大変でした・・・。

日英同時通訳者 古賀朋子 English-Japanese Interpreter Tomoko Koga

‟天職を生きる” 日英同時通訳者 古賀朋子(Koga Tomoko)のホームページです。お気軽にお問合せください。

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