「といったところ」病

これ蔓延していませんか?例えば「XXについて」と言えば良いのに「XXといったところで」と言ったり、「低年齢層で」と言えばいいのに「低年齢層といったところで」と、なんでもかんでも「といったところ」を入れる人たちが本当に多くなってきていて、びっくりします。


日本語では直接的な言い方よりも婉曲表現や(言い方は悪いですが)持って回った言い方が好まれることは、皆さんももちろんご存知でしょうが、謎の冗語が多すぎて、時々訳がわからなくなります。冗語と意味のある言葉が半々ぐらいなのではないかと思うぐらいの方もいて。それでいて早口で、その早口を聞きながら冗語をよりわけて、意味を理解して、意味のあるところだけを、意味のある英語に訳すのが本当に大変です。


心から冗語撲滅を願ってやみません。「自分も冗語を多用している?」とご心配の方がいらしたら、まず自分が話している時録音をして、聞いて見てください。私は通訳訓練をしていた2年間は自分のサイトトランスレーションや通訳の録音を聞いては自分で批評していました。(それ自体が授業の課題、宿題です。)しかも、教室ですでに先生やクラスメートの批評を受けた後にです。


自分の話を録音して聞くと、話す時の癖やどんな言葉が聞きにくい発音や言い方になっているかよく分かります。話すことを仕事にしていない方にもおすすめです。


せっかく話すのなら相手に分かりやすく聞きやすく話したいと思いませんか?(思いませんって言われてしまったら悲しいですが・・・)

日英同時通訳者 古賀朋子 English-Japanese Interpreter Tomoko Koga

‟天職を生きる” 日英同時通訳者 古賀朋子(Koga Tomoko)のホームページです。お気軽にお問合せください。

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