知らなかった天丼
皆さん、「天丼」はご存知ですか?「は?」となっている方が多そうですが・・・。
ある日Zoom会議で通訳していたら「天丼」が連発されたんですよ!文脈からして、どう考えても「ご飯の上に天ぷらが乗っている丼もの」ではないんです。ちなみに会議の内容自体にはあまり関係なさそうだったので、周辺情報を訳しておいて、交代になってから慌てて調べてみると・・・
「トークやネタのボケの際に、同じことをあえて二度、三度と繰り返すことによって笑いを取るテクニックのこと」だそうです。(お笑い芸人用語集より引用:https://owa-rai.com/tendon/)
何が起きたかというと、ある方が自分が話す番になってミュート解除を忘れて、話してしまうことが2回あったんです。(だから他の出席者には彼の発言が聞こえていないわけです。)で、次にまた話す番になった時に、「天丼」をしようとしたのに、つい普通にミュート解除して話してしまったと。
いやー本当に全然知らなかったです!「今度もミュートのまま話そうとしたのに」という内容は訳したので、別に誤訳とか訳漏れではなかったんですが・・・。そして、では「天丼」の意味を知った今、最初から知っていたらどう訳すかと考えてみても、必ずしも「天丼」という言葉を出すことが良いのかどうかもよく分からないですね。出したとしたら、天丼がどんなテクニックなのか説明しないといけなくなるし、そんな時間もないしという感じです。
先日書いた「おじさんがオジサンを釣る」の回に言ったことと少し矛盾するかもしれませんが。もし話者のペースなどからして時間の余裕があれば、天丼と言ったかもしれないですね。
いずれにしろ、勉強になりました。これからの通訳人生でまた「天丼」に出会うことがあるでしょうか?(笑)
天丼の写真はなかったので最近クアラルンプールで食べたラクサの写真を。
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