フラットなXX

最近ある通訳の仕事の準備をしていたら、資料に出てきた表現なのですが、これを見た時絶対にflatではないなとすぐに思いました。でもなんなのかよく分からない。XXの部分をそのまま書いてしまうと良くないのでそれは控えますが、同じような表現がされている場合のフラットがどんな意味の日本語なのかChat GPTに聞いてみました。(Chat GPTは曖昧検索がしやすくて、すごく便利で最近ずいぶんお世話になってます。)


その結果の3つのうち2つ目に出てきた「上下関係のない、対等な」という意味かなと思いました。これが例えば「フラットな組織」とか「フラットな関係」というような使われ方なら、Chat GPTに聞くまでもなく知っていたし、分かったと思うんですが、個人的には「え?その単語の前に来るの?」と思うような単語についていたんですよね。あ、ちなみにですが、上記のような使われ方の場合も「組織」が後ろに来るなら、そのままflatでいいと思いますが、「関係」が来るならequalとかになるのかなと思います。


ということで、改めて意味が理解できたところで、訳を考えてdemocratizedとして準備をしました。(予習をしなければ「フラット」と聞いて、democratizedには辿り着かなかっただろうなと思います。)資料に書いてある言葉を実際の会議で話すとは限らないのと、ちょっと疲労困憊だったので、会議でこれを言ったのかどうか、ちょっと記憶にないのですが、それにしてもやっぱりカタカナ語は本当に怖いです。


たまに、聞いたカタカナ語を全部そのまま、ただ英語風の発音で出している通訳者に出会ってしまうと困惑します。そここそがプロの通訳者の腕の見せ所の一つなのに。通訳者は単語を訳すのではなく、メッセージを訳すのだという話なのに。まあ、他人のことなので良いのですが。反面教師ってことで、これからも気をつけます!



日英同時通訳者 古賀朋子 English-Japanese Interpreter Tomoko Koga

‟天職を生きる” 日英同時通訳者 古賀朋子(Koga Tomoko)のホームページです。お気軽にお問合せください。

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