「よろしくお願いします」地獄

仕事をしていれば特に1日に何度も使う「よろしくお願いします(いたします)」というフレーズ。とても便利ですよね?日本人で使わない人はいないんじゃないかと思います。


ですが、英語ではこれにぴったりと当てはまる言い方はありません。(いつでもそのフレーズを出せばいいという一つの言い方はないという意味です。)通訳者は状況に合わせて訳し分けなければなりません。直訳すればいいじゃないかと思いますか?では直訳するとしたら「何をお願いしている」のでしょう?どうなれば「よろしい」のでしょうか?とても便利な言葉である一方で非常に曖昧にとりあえず使われてしまうという事実もあります。

出会ったばかりであればNice to meet you.がハマる場合があります。具体的な依頼事項の話をした後に出てくるのであれば、Again, I ask for your support.とかI'd appreciate your support.とか(少し書き言葉調にはなりますが)Your support/help/cooperation will be greatly appreciated. とか。

しばらく話してきて最後の締めであればI look forward to (working with you on this project.)のようなアプローチがぴったりくる場合もありますね。


どこのどなたか思い出せませんが、以前1分に1回ぐらい「よろしくお願いします」とおっしゃる方の通訳を20分ぐらい担当した時は本当に泣きそうでした。それが今回のタイトルです(笑)。とても便利で潤滑油となる表現である一方、乱用しないように気をつけたいものです。

日英同時通訳者 古賀朋子 English-Japanese Interpreter Tomoko Koga

‟天職を生きる” 日英同時通訳者 古賀朋子(Koga Tomoko)のホームページです。お気軽にお問合せください。

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