「で、何が言いたいの?」病
つい先日あるオンラインの勉強会に参加しました。自分は全くと言っていいほど知識のない領域で、専門家の方にお話を伺うことが中心の会です。そのときに思ったのですが、長年同時通訳をしているからなのか、気持ちが先へ先へ行ってしまうのですよね。極端な言い方をすると「で、何が言いたいの?」といつも思っているみたいなんです。
通訳をしていると、自然とスピーカーが最終的に何を伝えたいのかを読み取ろうとするようになりますが、それが日常でも癖となっていて最終的な結論を求める気持ちが強くなってしまいます。そもそも何かについての専門的な話を通訳せず、ただ(ただとは言ってもメモを取りながら聞いてはいましたが)聞くということがあまりないのですよね。家族や友人と話す時はもちろんただ聞いていることも当然多いわけですがそれはたわいもない話がほとんどです。
いわゆる前段のような話を長い時間聞くのがどうにも苦手で、早く本題に入って欲しくてたまりませんでした。決してその話が無駄だということでもないですし、その部分が本題ではないというのもあくまでも私の主観ではあるのですが。
元々せっかちなところがあるのに加えて、通訳を長い間しているうちに結論を急ぐ性質がますます強まったような気がしています。のんびりした性格の人は私と一緒にいるときっと辛いだろうなと我ながら改めて思ったのでした・・・。せっかちなのが前に出過ぎないように自分を戒めていきたいです。
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