どんなテレビ番組を見て英語を勉強?
少し前の話ですがたまたま通訳者同士の勉強会で私がどんな番組を見てきたのかをお話しする機会がありました。このブログを読んでくださる方にとってどれぐらい関心があることか分かりませんが、少し書いてみたいと思います。
日本にいて大学生をしていた頃によく見ていたのは夜中に放送していたDan Ratherがアンカーだった頃のCBS Newsです。大学の通訳のクラスを教えてくださっていた方が放送通訳者で、この番組を担当されているということで見始めたと記憶しています。ニュースを見ることは時事英語の勉強になりますし、時事をある程度知っておくこと自体が大事なので今考えるととてもありがたいきっかけでした。
そしてこの頃「奥様は魔女/Bewitched」の再放送があってそれも必ず見ていました。古いドラマではあるのですが、Samanthaのキャラクターがとてもチャーミングで好きでした。Darrinを演じた俳優さんのうちのお一人がゲイだったと後々知って「ほぉ」と思いました。(今回のテーマには関係ないですが)
他にもAlly McBealやRoswellやFriendsを見ては自然な英語を吸収しようとしていたような気がします。今となってはどうやって時間を捻出してこんなにいろいろ見ていたのかなと不思議な気もしますが・・・。
日本の大学の3年時から4年時にかけてロスに留学していたのですが、その頃見るようになったのは、The Tonight Show with Jay Lenoです。毎晩欠かさずとは行きませんでしたが、授業が終わって帰ってきてその日の内容を復習する時につけていたような気がします。そしてアメリカでこれでもかというぐらいあらゆるケーブルチャンネルで再放送しているFriendsとSeinfeldは本当によく見ました。この二つの番組は大好きで何度でも見られます。どちらもニューヨークが舞台ではありますが、Seinfeldはシニカルというかブラックジョークというか、日本でずっと暮らしてきた方が見ると結構びっくりする感じかもしれません。でもこの2つの番組で英語を学んだと言っても過言ではないぐらい多くの表現、そしてアメリカ人の物の見方を学んだように思います。(もちろんアメリカは広大で多様なのでニューヨーカーだけでは語れませんが。)
のちに大学院に行くため再び渡米しそこから約8年暮らしたわけですが、FriendsとSeinfeldはいつの時代も私にとっての定番です。アラバマ州に移ってからの6年間は学生時代よりも時間が取れるようになって、ニュースはもちろんのこと、Project RunwayやAmerica's Next Top Model, Big LossやTBCというチャンネルで放送されていたファッションや、あと犯罪の裏にある人間心理を解き明かすような番組など色々と見ていました。私にとってのアメリカのテレビ番組は娯楽であると同時に勉強でもあり続けると思います。そう考えるとなんだかお得な感じがしますね。
帰国後もUgly BettyやPoirot、そして今はColumboを見ています。これを書いていて、最近英語のインプットが足りないなぁと反省し始めています。繁忙期に散歩ができず、散歩中に英語を聞いていた時間がなくなってしまっていたので、復活させないといけないですね。(とはいえ自分も周りの通訳者さんたちもすでに1月から繁忙期のようにバタバタしている謎の状況が進行中なのですが・・・)
効果を測ることは難しいですが、これまでの様々なインプットが通訳にも活かされていると信じています。私は英語ネイティブではないので文法的な間違いもするし、不自然な表現をすることもあるし、それがゼロになることはないでしょう。それでもなるべくネイティブに近い自然な英語を話したい、かつ原文に忠実に漏れなく訳したい、この2つの間で絶妙なバランスが取れた通訳をしていきたいと思っています。
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