声は商売道具です

アナウンサーとは違いますが、私たち通訳者にとっても声は大事な通訳道具です。そのことは意識しているつもりです。元々体が強いのか風邪をひいて声がおかしくなることは稀なのですが、健康な時であっても通訳の内容に加えて声がどう届いているのかを意識していますし、自分の通訳を録音して聞いたり、通訳とは関係ないところでZoomで参加したものを聞いたりしています。


特に通訳の時は滑舌良く、かつ押し出しが強すぎないように発声するように気をつけています。(とはいえ、声の出し方には個性も出るので、私は「はっきり話している」感じの特徴が出ます。勉強会で同僚の通訳者の声を聞くと「優しそうだな」と思ったりして興味深いです。)


たまーにですが、パートナーの声を聞いて「キンキン響くな」とか「ザラザラして引っかかるな」と感じたりします。通訳サービスを利用される皆様もそんなふうに思うのでしょうかね?一度お伺いしてみたい気もします。


こんな内容を書いていたら急に思い出したのですが、大学院で通訳の訓練をしている時に、ある教授から「朋子さんは文末の『す』を言う時に息を吐きすぎていて、強く聞こえすぎて良くない」と言われたことがありました。もう20年も経とうというのに決して忘れないフィードバックの一つですね。


おそらく年齢とともに声が低くなっていくのでしょうが、少なくとも聞き手にとって聞きにくいことがないように、これからもチェックをし続けていきたいです。

日英同時通訳者 古賀朋子 English-Japanese Interpreter Tomoko Koga

‟天職を生きる” 日英同時通訳者 古賀朋子(Koga Tomoko)のホームページです。お気軽にお問合せください。

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