同じメッセージでも・・・

12月にソウルに行った時に仁川空港のトイレで、こんなことが書いてある貼り紙を見かけました。(面白いと思ってトイレから出てすぐにiPhoneにメモりました。トイレで写真もどうかと思ったので。)以下の韓国語と英語の両方が書いてありました。


한장으로 충분해요

Save paper, save tree


韓国語の方は「1枚で十分です」と書いてあります。英語の方は「紙を節約して木を守りましょう」というところでしょうか?手を洗った後に手を拭くペーパータオルがあり、その横に貼ってあったのですが、同じメッセージを伝えようとしていても、言い方がかなり違うので面白いなぁと思いました。


この話を韓国語のソンセンニム(先生)にして、「韓国語の方はちょっと強いなと思いました」と言ったら、「日本語だったらどう言うと思いますか?」と言われて、(じっくりと考えたら違う答えになったかもしれませんし、少し大局的な言い方ですが)「地球を大切にしましょう」という言葉を思いつきました。


通訳では基本的に上記の例よりは原語の言葉遣いに忠実でないといけないですが、それでもただ単語一つ一つの意味を訳して置き換えているのではなくて、メッセージを伝えています。「こういうことを言いたい」という内容をイメージして、この言語だったらどういうのが一番自然かなと考えて話しています。


たった1枚のトイレにあった貼り紙でそんなことを改めて思ったのでした。

日英同時通訳者 古賀朋子 English-Japanese Interpreter Tomoko Koga

‟天職を生きる” 日英同時通訳者 古賀朋子(Koga Tomoko)のホームページです。お気軽にお問合せください。

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