フォローするはfollowじゃない?
日本企業の会議で「フォローする」ってすごく頻繁に出てきませんか?この単語の英語はなんでしょうか?
私がよくある登場の仕方として思っているのは、「XXさんがXXプロジェクトで大変そうだから、フォローします」みたいな感じです。この時にI will follow XX-san.とか言ってしまっている通訳者の方はいないですよね?(何故か詰め寄る。笑。)通訳者としてお金をもらっている人がこれを言っていたら本当にダメだと思うんですね・・・。
この時の「フォロー」はどんな意味で使われているかを考えると、助けるような、手伝うようなイメージではないでしょうか?
また、仮に「フォロー」という音に引っ張られて、followという英単語が最初に浮かんでしまったとしても、followのついて行ったり、追いかけて行ったり、目で追ったり、話の筋を追うためにしっかり聞いたりという一貫したイメージがきちんと描けていれば、followではおかしいことが分かると思います。
助けるような、手伝うようなイメージなので訳語としては、おそらくsupportがぴったりくることが多いのではないかと思います。followと言ってしまうと、物理的にXX-sanについていくとか、SNSの文脈であれば文字通りフォローする意味になってしまいますね。
このブログでは何度も口(手?)を酸っぱくして言っていますが、カタカナ語は本当に危険です。カタカナを聞いてそのままの英単語を思い浮かべた場合、一度はそれを疑ってみた方がよいです。特に日本生まれ日本育ち、かつ英語圏に住んだ経験のない通訳者はなおさらです。私は英語圏に住んでいたことこそありますが、幼少期を過ごしたわけではないので、やはり日本語に引っ張られることがありますから、怪しいなと思って、かつ、それ以上考えたりする時間がない場合は「いわゆる(日本語でXXというところの)」というような枕詞をつけて、英語として正しくないかもしれないという含みを残すようにしています。
自戒も込めて、通訳者の皆さん気をつけましょうね〜。
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