現場に行ってみたら
いつもお仕事を受けている某企業の現場案件に行ってみたら、なんと去年のJACIでワークショップをされていた通訳者の大先輩がいらっしゃって。「え?1名体制と聞いていたのに何事?」と思って混乱していると、なんと企業のマネジメント向けセッションの講師としていらしているとのこと!
前述のワークショップの時も少しお話を伺っただけでもすぐに分かる両言語の高いレベルに加えて、専門分野への実経験に基づいた深い知識、そして、思いやりあふれたフィードバックに感嘆しかなかったのですが、まさか講師もされているとは!全く別の専門分野をお持ちでしかも通訳ではなく講師をされるという幅の広さ!世の中には本当に有能な方はたくさんいるのだと、(知ってはいたけれど)改めて実感したのでした。私は基本通訳以外はポンコツなのに・・・涙。
そんなわけで、その大先輩の前で社長の発言を逐次通訳しなければならない状況に急遽置かれたわけです。心臓がバクバクとか手が震えるとかそういう緊張ではないのですが、少しだけピリッとしました。背筋がより伸びる漢字と言えば良いのかしら。
出だしはその状況に少し飲み込まれそうになり、少しギクシャクしてしまいました。まだまだですね。やがて平静を取り戻し、会話の内容に集中できましたが、必死でした。色んな意味で。メインは社長へのフィードバックなので、私はあくまでも通訳者と一緒に仕事をする時のコツを彼が学ぶためにそこにいたわけですが、結論から言うと、その会社の方からも大先輩からも通訳に対してお褒めの言葉をいただき、また社長とも息が合っていると言っていただき、もう、ただただホッとしました。
いやーこういう状況だと知っていたら当日までずっとドキドキしてしまうところでした。知らぬが仏です。Ignorance is bliss!
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